製造条件を見直せ
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
改善力を身に付けるために知ってほしい発想法の9つ目です。
*1つ目、管理者や改善リーダーは「働き」と「動き」の違いを知れ
*2つ目、実際にお金を生む仕事は20%しかない。
*3つ目、検査は品質保証という付加価値を生んでいる。
*4つ目、差別化するには、購入した製造機械を社内で改造せよ。
*5つ目、外注に依頼せず内製化せよ。
*6つ目、標準時間は一番早い人の時間で決めるのが合理的だ。
*7つ目、機会復旧時間を決めて順守すれば予防保全に繋がる。
*8つ目、段取チームを作って、シングル段取を目指せ。
製造条件を見直せ
昨日話した、段取時間の短縮はリードタイムの短縮に大きく貢献します。
そして、本日のテーマである、製造条件もリードタイム短縮の視点から検討します。
改善リーダーであるあなたは、製造条件を見直したことがありますか?
ほとんどの人は、最初に決められた製造条件を見直そうとはしません。
これは大きな盲点です。改善リーダーには是非気付いてほしいものです。
具体的に考えてみましょう。
熱処理速度が20cm/minと決められているとします。
また乾燥時間は100℃で3時間とします。
多くの場合、20cm/minは初期段階(試作検討時)では、
この速度であれば、特性の保証上問題はない、という観点で決められ、
現在もそのままの速度で作業が行われています。
したがって、初期段階ではリードタイムを短くしよう
という観点からは検討されていません。
今後は、この観点から速度はどこまで上げてよいかを検討する必要があります。
この例では、22cm/mmで問題ないことが確認され、
乾燥時間も100℃で2時間で問題ないことが確認されました。
このように、製造条件を初期段階で決めるとき、
限られた時間内で特性保証面を主体に検討し、
リードタイムを短くする観点から決められていません。
よって、リードタイムを短くする観点から現在の製造条件を総点検してみて下さい。
管理者であるあなたはここに気づいていましたか?
気付かないのは、リードタイム短縮の価値認識がないからです。