ネック工程前の置場を管理せよ
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
改善力を身に付けるために知ってほしい発想法の10つ目です。
*1つ目、管理者や改善リーダーは「働き」と「動き」の違いを知れ
*2つ目、実際にお金を生む仕事は20%しかない。
*3つ目、検査は品質保証という付加価値を生んでいる。
*4つ目、差別化するには、購入した製造機械を社内で改造せよ。
*5つ目、外注に依頼せず内製化せよ。
*6つ目、標準時間は一番早い人の時間で決めるのが合理的だ。
*7つ目、機会復旧時間を決めて順守すれば予防保全に繋がる。
*8つ目、段取チームを作って、シングル段取を目指せ。
*9つ目、製造条件をリードタイム短縮の面から見直せ。
ネック工程前の置場を管理せよ
改善リーダーであるあなたは、ネック工程を認識していますか?
ネック工程とは、一番能力のない工程になります。
だから、ネック工程の置場には必ず加工するものが置かれていなければならない。
しかし、ネック工程が消化する以上のものを置いてもムダになります。
そして、これを実現する方法がネック工程前の置場管理です。
具体的に説明しましょう。
例えばこの置場には、ネック工程が加工する2時間分+2時間分が置いてあります。
ネック工程が加工を始めて、残りが2時間分になったら、
ネック工程の前工程には2時間分の製造を行います。
この2時間分の加工が終わるまでに他方の2時間分が補給されているので、
ネック工程で加工するものが欠品することはありません。
この例は、発注点が2時間分で、発注量が2時間分に相当する補充方式です。
これは、ネック工程の置場が前工程へ生産指示を出すしくみになります。
また、生産停止情報を発信するしくみとしても、置場管理のやり方は有効です。
なぜなら、トラブルが発生した際、生産停止情報が機能しないと、
必要以上に仕掛品を作ってしまいますよね。
具体的に説明しましょう。
各工程間に「次着手品置場」を作り、「次着手品置場」が一杯になり、
ものを置くことができなくなった場合には、生産を止めるというものです。
非常に簡単かつ極めて有効な手段です。