工場管理の新常識 間違いだらけの15の視点 08
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
工場管理がうまくいかないのは、あなたの常識が間違っているからだ!
ということで、連日1つずつ解説しています。
師匠O先生が説明するセミナーが今月開催されます。
従来のやり方に限界を感じ、革新的な工場管理を学びたいあなたは是非!
「運搬回数を少なくせよ」は間違い
まず「10×1」と「1×10」は何が違うの?
あなたも一緒に考えてみましょう。
例えば、A品を10個作るとしましょう。
この生産工程は、下図のように3工程とします。
通常は、1工程で10個作り、終了したら次の2工程でこの10個を作ります。
そして、3工程で10個作り、全部で10個完成させます。
この作り方が「10×1」です。
一方、1工程で1個作り、直ぐに2工程でその1個を加工し、
3工程で1製品を完成させます。
この作り方が「1×10」です。
どうですか、簡単ですよね。
中小メーカーには、様々な業態があり「10×1」がよいか、
「1×10」がよいか、その都度決めて下さい。
原則として、
部品加工は「10×1」、
組立工程は「1×10」(1個流し)がよいケースが多いです。
「1個流し」は多回運搬になりますが、生産リードタイム短縮になります。
この効果は非常に大きいです。
なぜか分かりますか??
運搬回数は増えますが、ものの流れはどんどん早くなりますよね。
そして仕掛品(の量)が減る、すなわち停滞時間が短縮されます。
「小刻みの多回数運搬は、経済性を度外視して下さい!」