たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

工場管理の新常識 間違いだらけの15の視点 08

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

工場管理がうまくいかないのは、あなたの常識が間違っているからだ!

ということで、連日1つずつ解説しています。

 

pe-michanpapa.hatenablog.com

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師匠O先生が説明するセミナーが今月開催されます。

従来のやり方に限界を感じ、革新的な工場管理を学びたいあなたは是非!

http://www.omi-con.com/

 

「運搬回数を少なくせよ」は間違い

 

まず「10×1」と「1×10」は何が違うの?

 

あなたも一緒に考えてみましょう。

例えば、A品を10個作るとしましょう。

この生産工程は、下図のように3工程とします。

 

通常は、1工程で10個作り、終了したら次の2工程でこの10個を作ります。

そして、3工程で10個作り、全部で10個完成させます。

この作り方が「10×1」です。

 

一方、1工程で1個作り、直ぐに2工程でその1個を加工し、

3工程で1製品を完成させます。

この作り方が「1×10」です。

 

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どうですか、簡単ですよね。

 

中小メーカーには、様々な業態があり「10×1」がよいか、

「1×10」がよいか、その都度決めて下さい。

 

原則として、

部品加工は「10×1」、

組立工程は「1×10」(1個流し)がよいケースが多いです。

 

「1個流し」は多回運搬になりますが、生産リードタイム短縮になります。

この効果は非常に大きいです。

 

なぜか分かりますか??

 

運搬回数は増えますが、ものの流れはどんどん早くなりますよね。

そして仕掛品(の量)が減る、すなわち停滞時間が短縮されます。

 

「小刻みの多回数運搬は、経済性を度外視して下さい!」