工場管理の新常識 間違いだらけの15の視点 05
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
工場管理がうまくいかないのは、あなたの常識が間違っているからだ!
ということで、連日1つずつ解説しています。
師匠O先生が説明するセミナーが来月に開催されます。
従来のやり方に限界を感じ、革新的な工場管理を学びたいあなたは是非!
「ムダ取りすれば工場の生産性は上がる」は間違い
あなたも『徹底したムダ取り』と言う言葉を聞いたことがあるでしょう。
これはトヨタ生産方式の基本であるが、誤解を生む恐れがあるので要注意です。
さて、駆け足競争をするのに、目的地を決めないで走るでしょうか。
そうです、ムダ取りは、目標を達成するための手段なんです。
だから、まずムダ取りありきではなく、まず目標ありきなんです。
現在、多くのメーカーが目標と手段を混同しています。
まず、目標を決め、その目標達成を阻害している大きなムダを取って、
目標達成のためのアイデアを出していく。
これが正しい改善のアプローチです。
工場って、本当に小さなムダが多いですよね。
この小さなムダを、給与の高い管理者が頑張って取っても、
大きな生産性向上には響きません。
ムダ取りよりも新しいアイデアを出す方が、目標達成に貢献するケースが多いです。
だから、いくら5Sをやっても生産性は上がらないのです。