こんな間違ったものづくりをしていませんか? 02
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
先日、工場における最大のムダは、今はまだ気づいていないムダである。
という話をしました。
昨日から、こんな間違ったものづくりをしていませんか?
と問いかけながら、あなたの気づいていないムダを解説していきます。
「機械は止めるな、稼働率を上げろ」
「機械は止めるな、稼働率を上げろ」は間違い。
多くの中小メーカーの経営者や管理者が
「機械を止める」と生産性が低下すると考えています。
ある機械加工会社の工場長は、機械を止めると作業者を叱っていた。
作業者は、機械を止めると叱られるので、加工する材料があると、
今必要のないものをどんどんつくってしまいます。
その結果、製品在庫と仕掛品在庫をなんと8000万円も作ってしまったのです。
これは、在庫のムダ、いつ顧客に渡すかわかりませんよね。
またある工場では、工場の生産尺度を“稼働率”としていました。
月に一度視察に来る社長に、工場の努力を稼働率で説明していたのです。
ここでは1台の機械を組み立てるのに20部品が必要でした。
大型機械なので、1日1台の組立です。
驚いたことに、20部品あれば1台の組立ができるのに、
部品倉庫には800もの部品を在庫していたのです。
すなわち、倉庫に40日分も部品を在庫していた。
なぜ、こんなムダな作り方をしているのでしょうか、
それは、工場の努力を稼働率で社長に説明しているからなんです。
40日分の部品があるというのは、40日組立をとめてもよいということです。
しかし、機械を止めると稼働率は下がり、社長に叱られてしまうんです。
では、工場の努力尺度はどうしたらよいでしょうか。明日説明します。