たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

こんな間違ったものづくりをしていませんか? 04

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

先日、工場における最大のムダは、今はまだ気づいていないムダである。

という話をしました。

 

pe-michanpapa.hatenablog.com

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先週から、こんな間違ったものづくりをしていませんか?

と問いかけながら、あなたの気づいていないムダを解説していきます。

 

「徹底したムダとりをせよ」

 

「徹底したムダとりをせよ」は間違い。

これはトヨタ生産方式の基本であるが、誤解を生む恐れがあるので要注意です。

 

かけあし競争をするのに、目的地を決めずに走るでしょうか。

本来、ムダとりは、ある目標を達成する手段なのです。

だから、まずムダとりありきではなく、まず目標ありきなのである。

 

様々な現場を見ていると、

多くのメーカーが目標と手段(ムダとり含む)を混同しています。

まず、目標を決め、その目標達成を阻害している大きなムダとりと、

目標達成するためのアイデアを出していくのです。

これが正しい改善アプローチです。

 

工場には、小さなムダが充満しています。

この小さなムダを、給与の高い管理者がいくらとっても、

大きな生産性向上には響きません。

概して、ムダとりより新しいアイデアを出すことが、

目標達成に貢献するケースが多いのです。

だから、私達は5Sをやっても生産性は上がらないと主張します。

 

「徹底したムダとり」というのは、

ムダをとった後の結果として生産性が上がると理解できます。

しかし、このアプローチでは、目標達成の効率は低く、

目標達成の見通しが立てられません。

 

小さなムダとりをいくら重ねても、小さな効果しか得られませんよね。

要は、気づくムダはいくらとっても大した効果にはならないのです。

それより、気づいていないムダをどうとるかという発想が大切になってくるのです。

 

それには、私達が提唱する「1日改善会」をやってみましょう。(過去エントリー)