バラツキに着眼した品質不良撲滅法 04
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
ある工場で品質不良を撲滅したいという依頼があったので、
その解決方法の一つをご紹介します。
前回は、原因追及でなく、つくり方の違いに着眼せよ。(KI法)
またKI法の特徴は、知識にたよらず事象に学ぶ方法である。
という話をしました。
本日からKI法の具体的な話をしていきます。
KI法の生みの親である、磯部邦夫氏の有名な『テグス』の話しです。
テグスはなぜ切れる?
ある会社が「テグス(釣り糸)」を作り、発売しました。
すると「大きな魚がかかったけど、テグスが切れて魚を逃してしまった。
優秀なテグスと宣伝しているから、買ったのにとんでもない」
というクレームが多くでました。
そこで技術者は「丈夫だと思っていたが、まだ弱いのか、もっと強くしなければ」
と考え、更に強いテグスを作るべく、化学的に開発しました。
しかし、また同様のクレームが出てしまったのです。
技術者にしてみれば、素材としては非常に良いものなのに、
なぜそのようなクレームが出るのか分からないわけです。
そこで、ある先生に相談することにしたのです。
賢明なあなたは、この後の展開がお分かりでしょうか?
続きは次回のお楽しみに。