バラツキに着眼した品質不良撲滅法 05
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
ある工場で品質不良を撲滅したいという依頼があったので、
その解決方法の一つをご紹介します。
昨日から、KI法の具体的な話として「テグス」の話をしています。
新商品のテグスが切れて、クレームが来たので、更にテグスを強くした。
しかし、またそのテグスが切れてしまった、というお話しです。
テグスはなぜ切れる?
さて、ここで先生に相談がありました。
話を聞いて、ピンと来たそうです。
これは、素材の性質がどうとかいう問題ではない、
長いテグスの中で所々弱い所があるのではないか!
つまり、クレームの本質的な原因は、テグスの強度ではなくて、
所々弱いという欠陥があることだと考えたわけです。
そこで、なぜ所々弱いところができるのかを調べてみることにして、
実際にテグスを強力に引っ張ってみたわけです。
そして、テグス全体の中の弱いところがどこにあるか、
すなわち、欠陥がどんな出方をするか調べてみたら、
切れる場所はランダムに現れるのではなく、
ほとんど同じ間隔で弱い所があることが分かったのです。
もし、不純物のようなものが介在しているために
その部分が弱くなっているのであれば、このような現象は起きませんよね。
つまり、ランダムに弱い所が現れるはずです。
ということは、この規則性に着眼して追究すれば原因がわかるはずだと。
という所で、本日は終わりです。続きは次回をお楽しみに。