工場診断の視点を知れ 05
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
多くの中小メーカーは、売上高が落ち、利益が出ない状況に陥っています。
そして、この状況を認識しているが、なぜこうなっているか、
どうすればこの状況から脱出できるか、具体的な方法を知りません。
1日診断会(工場診断)で、その具体的な方法をアドバイスするのが、
私達の役目になります。ポイントは6つあり、本日は4つ目を紹介します。
*1つ目は、「物申す」されていないムダをとれ
*2つ目は、監督者(現場リーダー)が作業者になっていないか
*3つ目は、日産計画書こそ「必要な工数」でつくること具現化したものだ
週生産計画管理板があるか?
週生産計画こそ「工場の生産計画」の生命線、目で見る管理だ!
週生産計画管理板は、
①今日は誰が・どの機械が、何を、どこまで生産するのか?
②今日、生産すべきものが生産できたのか?
これを工程ごとに1週間単位で把握していくものである。
週生産計画管理板の例を示す。
ポイントは工数を入れるということです。
①新たな受注に対し、工程ごとに1枚ずつポストイットに書いて貼り付ける。
②加工が完了したらはがす。
1日の作業時間を8時間としたら、480分まで仕事を埋めることができる。
このポストイットの貼付けは、工程間の仕掛品量を最小にしていく、かつ
おばけ退治(ムダ時間排除)をするという、一石二鳥の役割を果たします。
そして、パソコンを一切必要としません。
確実に工程設計されたポストイットを1枚1枚貼り付けていくことで、
受注日に納期の何日前にできるかわかってしまいます。
そして、師匠O先生の考案したポストイット方式は、貼る・はがすに非常に便利です。
とにかく、工場における生産計画の中核は週生産計画である。