工場診断の視点を知れ 06
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
多くの中小メーカーは、売上高が落ち、利益が出ない状況に陥っています。
そして、この状況を認識しているが、なぜこうなっているか、
どうすればこの状況から脱出できるか、具体的な方法を知りません。
1日診断会(工場診断)で、その具体的な方法をアドバイスするのが、
私達の役目になります。ポイントは6つあり、本日は5つ目を紹介します。
*1つ目は、「物申す」されていないムダをとれ
*2つ目は、監督者(現場リーダー)が作業者になっていないか
*3つ目は、日産計画書こそ「必要な工数」でつくること具現化したものだ
*4つ目は、週生産計画こそ「工場の生産計画」の生命線、目で見る管理だ
計画と実績の差異分析をせよ
昨日までの復習をします。
週生産計画を日単位に落とし込んだものが日産計画です。
日産計画書こそ「必要な工数」(時間軸の指示)でつくることを
具現化したものである。
また、日産計画書を作成するのは、工程のリーダーであり、
工程のリーダーは、毎日、翌日分の日産計画書を作成し、
作業者へ指示を出し、その進捗をチェックします。
各工程の作業者は、日産計画書の計画を見ながら作業を行います。
作業が終了したら「実績」と「差」の欄に記入します。
計画通りなら「差」は「0」とします。
もし遅れた場合は、遅れた数量を「差」の欄に記入します。
そして遅れた原因を「備考」の欄に書いておくのです。
工程のリーダーは、午前と午後に1回進捗チェックを行い、
遅れが出ているか確認します。
大切なのは、計画に対して遅れが出ているかどうかが、
目で見てわかるようにすることです。
日産計画書の価値は、一昨日お話しした通り、
作業者は、時間軸の入った指示を見て、自分の作業が遅れているかがわかるので、
「遅れていれば遅れを取り戻そうと工夫」をし、
「時間通りに作業ができれば達成感を味わう」ことができます。
日産計画書(時間軸を入れる)指示は、作業者のやる気を引出します。