たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

こんな間違ったものづくりをしていませんか? 07

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

先日、工場における最大のムダは、今はまだ気づいていないムダである。

という話をしました。

 

先週から、こんな間違ったものづくりをしていませんか?

と問いかけながら、あなたの気づいていないムダを解説していきます。

 

pe-michanpapa.hatenablog.com

  

ロット合併は知恵だ

 

「ロット合併は知恵だ」は間違いです。

まずはロット合併から説明します。

今週A品を100個納入、翌週同じA品を200個納入する場合、

300個まとめてつくることを言います。

 

多くのメーカーは、このロット合併を知恵だととらえているのです。

この知恵の根源は、段取回数を減らせるところにあるんです。

 

しかし、ロット合併が数点ならよいのですが、多くの製品に適用すると、

翌週納入すべき製品が入らなくなり、納期遅延という最悪の事態を招きます。

(納期遅延を最悪の事態と思っていないのも間違いですが)

 

そもそも、段取回数を少なくする、という発想が間違いなんです。

まず、段取時間を半分にする発想が必要なんです。

 

なるべく小ロット(出荷単位)でつくるのがトヨタ生産方式の真髄です。

今、多くのメーカーは段取回数を少なくすることを知恵だと思っているのです。

段取時間を短くする価値を忘れているんです。

 

では、どうすればいいのか。

段取時間10分以下をシングル段取といいます。

これを目指してください。

 

1日改善会を実施すれば、現在の半分になりますよ。

もっと簡単なのは、ストップウォッチで測定するだけで、

段取時間は3割り短くなるんです。

 

段取時間の短縮の価値を理解できるようになったら、

ものづくりの改善の深部に触れたことになるんです。

 

ロット合併の錯覚から逸早く脱却することが重要です。