今までのものづくりに共通した弱点を知っていますか? 04
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
連日、今までのものづくりに共通した弱点を解説していきます。
この弱点を知り、克服すれば、お金をかけずに生産性が25%上がってしまいますよ。
まずは、弱点を認識しましょう。
1.7 段取替えはお金を生んでいると思っている
段取替え中は、お金を生んでいません。
通常、この比率は、生産業態によって異なるが、全作業時間の2-3割は、
段取時間が占めているでしょう。
トヨタ生産方式では、段取時間の短縮に始まり段取時間の短縮に終わる、と言います。
ところが、中小メーカーでは、段取回数を少なくすることが知恵だと思っている。
段取時間を半減すれば、生産性は10-15%は上昇しますよ。
まずは、この認識が重要になる。
1.8 仕掛品が多いほど工場は活性化していると思っている
生産リードタイムは、各工程の正味加工時間に、各工程に停滞している時間
(これを仕掛品と考える)をプラスした時間(または日数)です。
各工程間に停滞している時間は、通常、各工程の正味加工時間の10倍以上ある。
だから、仕掛品は生産リードタイムを長くし、生産性を低下させるんです。
更に、多くの中小メーカーでは、仕掛品をつくるために、
多くの残業をしているんです。このムダにきづいていません。
中小メーカーの経営者には、仕掛品が多くあり、通路まで置かれていると、
工場が活性化していると思っている場合が本当に多いです。
実は、この間違った思い込みに気づくだけで、生産性は向上していくんです。