クレームや社内不良を減らしたければ、常識の逆をやれ (5)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
FL法コンサルでは「全ての検査員が必ず起こす“2つの過ち”は何か?」
と問います。
そんなのあるの?と思われたあなたは、品質管理の考え方が間違っているのです。
大衆の逆をやれ!大衆は常に間違っている!
でも、大丈夫です。
この連載で、間違った品質管理の考え方を正していきます。
師匠O先生の大好評セミナーが来月(10/10,12,18)に開催されます。
本ブログはその前の予備知識的な内容ですが、
この連載を読んでセミナーに参加すれば、
あなたは、革新的な品質管理を深く学ぶことができるでしょう。
二律背反を意識せよ!
そもそも、二律背反とは何か?
工場においては二律背反の現象が多いです。(上のイメージ図参照)
二律背反はトレードオフとも呼ばれ、
一方をよくすると、別の面が悪くなってしまうような関係のことを言います。
第一種の誤りと第二種の誤り
第一種の誤りとは、検査員が良品を不良品と判断してしまう誤りです。
第二種の誤りとは、検査員が不良品を良品と判断してしまう誤りです。
これが、全ての検査員が必ず起こす“2つの過ち”です。
第一種の誤りは、会社に損害を与え、
第二種の誤りは、顧客に不満を与えます。
第一種の誤りをなくすようにすると、
第二種の誤りが増えてしまいます。
二律背反を品質改善に活かせ!
改善活動においては、常に二律背反の関係を意識することが大切です。
何かを改善すると、その他の影響で他の何かが悪くなる可能性がある。
二律背反の関係を意識しながら、
最も良い方法を見つけていくことが品質改善の本質になります。