品質部門の管理者の盲点 08
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
連日、品質問題にフォーカスしています。
これまで、ダブル検査はやめよ。
検査ボックスを使って、検査力を向上させよ。
標準検査時間の指示なしに品質保証はできない。
という話をしました。
本日は、品質保証と検査時間の密接な関係ついてもう少し考えてみます。
品質を良くするとコストアップするは間違いだ
あなたも「品質を良くするとコストアップする」と考えていませんか。
多くの方はそう考えています。つまり、こういうことです。
品質を確保するには、機械加工速度を下げたり、
作業時間にゆとりを持たせたり、検査にじっくり時間をかけるべきである。
この考え方は論理が通っているようですが、錯覚です。
これはものづくりの本質を理解していません。
正しい作業・正しい製造条件・正しい手順で行えば、
高品質、低コストを実現できるのです。
つまり、品質を良くする目標を設定して、
それに合った正しい作業を設定することです。
この目標をクリアできなければ、設定した内容のどこかが間違っているか、
更なる改善が必要になってくるのです。
(例えば、ある製品を1個検査するのに3分かかるとしましょう。
5分かかれば何か問題があり、1分で終われば手抜きしている。)