Coffee Break24(エマーソンの能率尺度)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
前回のコーヒーブレイクは、テイラーの「標準時間」についてでした。
今回はそのテイラーの弟子ともいえる、エマーソンの「能率」についてです。
能率とは
エマーソンは、工場が良い仕事をしたかの尺度である「能率」を考えました。
能率 = (標準時間のトータル)/(実際に要した時間)です。
しかし、この能率は考え方によっては、
仕掛品の量を増やすことになってしまいます。
つまり、各工程間に仕掛品量が多いと、この能率が上がります。
そこで、私達の提唱する「FL法」では、この能率の欠点を補うために、
材料費や仕掛品へ配慮し、売上も含めることで、
真の工場状態を示した「付加価値生産性」という尺度を
中小メーカー向けに使用しています。
そして、この「付加価値生産性」を定義した師匠O先生は、
「中小メーカーに直接能率は適用しづらいが、エマーソンが生産性の1つの
尺度を考えたことは特記点である」と言います。