稼働率と可動率を区別せよ 03
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
昨日は稼働率と可動率の違いを解説しました。
稼働率を上げる弊害
昨日の復習になりますが、稼働率は顧客が決めるものです。
したがって、稼働率を無理やり上げようとすると、
今必要のない在庫をつくることになってしまいます。
しかし、現実には工場の生産性の尺度として、稼働率を使う場合があります。
すると、現場の作業者は稼働率を上げると評価されるので、
稼働率を上げるために、どんどん不要なものまでつくってしまうのです。
この結果、不要な在庫品が増え、製品在庫が増え、
中には残業してまで生産を続ける工場さえ出てきます。
工場は可動率を高める努力をすべきです。
稼働率を上げることを目標にすべきではありません。
稼働率を上げる弊害も理解して下さいね。