稼働率と可動率を区別せよ 02
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
昨日はコンサルでした。
工場に向かう途中の車の中で「カドウ率」の話になりましたが、
やはり区別ができていません。ほとんどの方が「稼働」率の話をします。
以前のエントリーでもカドウ率を区別する話をしましたが、またします。
稼働率と可動率の違いを知ろう
1.稼働率とは
稼働率 = 実際にできた生産高 / 24時間機械を動かしてできる生産高
これは工場でコントロールするのではなく、顧客が決めるものです。
顧客から注文が増えれば稼働率は上がり、注文が減れば稼働率は下がります。
顧客が今必要としていない製品を生産して稼働率を高めても意味がありません。
2.可動率とは
可動率 = 実際にできた生産高 / 本日つくる必要がある計画生産高
これは工場でコントロールすべきものであり、100%に近づけなくてはならない。
「ベキドウリツ」と呼ぶこともある。
こうして見ると、可動率を高めることが重要だと思いませんか?
では、可動率が100%未満ということはどういうことか?
何等かの問題が生じたことを意味しています。
逆に、問題がなければ、計画通りの生産となり、可動率は100%になります。
可動率が100%にならない場合は、その原因を究明し、100%になるようにします。
可動率は、現場で起きている問題を検出するためのツールと考えるとよいでしょう。
昨日のコンサル現場で必要なのは、この可動率の方でした。
なぜ、稼働率じゃないのかは、明日解説します。