たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

こんな間違ったものづくりをしていませんか? 05

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

先日、工場における最大のムダは、今はまだ気づいていないムダである。

という話をしました。

 

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

先週から、こんな間違ったものづくりをしていませんか?

と問いかけながら、あなたの気づいていないムダを解説していきます。

 

納期遅れを出してもしょうがない

 

納期遅れを出すのはトヨタ生産方式ではありません。納期遅れは絶対ダメです。

あるメーカーではトヨタ生産方式を20年以上やってきたと自負していた、

指導して驚いたことがある。

それは、1日に50件以上もの納期遅れをだしていたのです。

 

この納期遅れは、トヨタ生産方式の中核思想であるJITを否定しているのです。

(必要なものを、必要なとき、必要なだけ、必要な工数でつくる)

 

そしてもう1つ、このメーカーでは生産指示に時間が入っていなかった。

これもJITを否定しています。

これではトヨタ生産方式をやっていることにはならない。

このメーカーではトヨタ生産方式をやっているつもりが、

いつしか偽物になってしまったのです。

 

恐らく、トヨタ生産方式の指導を受けた初期は、正しいトヨタ生産方式であったが、

時間経過とともに、トヨタ生産方式が変形してしまったと思われる。

これもトヨタ生産方式の間違った考え方になるでしょう。

 

結局、この工場の管理者は間違ったものづくりをしていることを認めてくれた。

この様に、間違ったものづくり(トヨタ生産方式の誤解)は多くの工場で見られます。

こんな間違ったものづくりをしていませんか? 04

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

先日、工場における最大のムダは、今はまだ気づいていないムダである。

という話をしました。

 

pe-michanpapa.hatenablog.com

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先週から、こんな間違ったものづくりをしていませんか?

と問いかけながら、あなたの気づいていないムダを解説していきます。

 

「徹底したムダとりをせよ」

 

「徹底したムダとりをせよ」は間違い。

これはトヨタ生産方式の基本であるが、誤解を生む恐れがあるので要注意です。

 

かけあし競争をするのに、目的地を決めずに走るでしょうか。

本来、ムダとりは、ある目標を達成する手段なのです。

だから、まずムダとりありきではなく、まず目標ありきなのである。

 

様々な現場を見ていると、

多くのメーカーが目標と手段(ムダとり含む)を混同しています。

まず、目標を決め、その目標達成を阻害している大きなムダとりと、

目標達成するためのアイデアを出していくのです。

これが正しい改善アプローチです。

 

工場には、小さなムダが充満しています。

この小さなムダを、給与の高い管理者がいくらとっても、

大きな生産性向上には響きません。

概して、ムダとりより新しいアイデアを出すことが、

目標達成に貢献するケースが多いのです。

だから、私達は5Sをやっても生産性は上がらないと主張します。

 

「徹底したムダとり」というのは、

ムダをとった後の結果として生産性が上がると理解できます。

しかし、このアプローチでは、目標達成の効率は低く、

目標達成の見通しが立てられません。

 

小さなムダとりをいくら重ねても、小さな効果しか得られませんよね。

要は、気づくムダはいくらとっても大した効果にはならないのです。

それより、気づいていないムダをどうとるかという発想が大切になってくるのです。

 

それには、私達が提唱する「1日改善会」をやってみましょう。(過去エントリー)

Coffee Break85(これ知ってますか?04)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

本日もコーヒーブレークです。

 

連日、トヨタ方式推進12ヶ条を紹介しています。

まだ、解説が必要ですよね。

 

pe-michanpapa.hatenablog.com

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①いいわけをしない

②パーフェクトを狙うな60点でよい、とにかく進めよう

③困らなければ知恵はでない

④できない説明よりできる方法を考える

⑤すぐやる[拙速]

⑥1年間はTPSをやってみよう、文句はそれからだ

⑦心配の先取りをするな

⑧時間は動作の影である

⑨神話をつぶせ[常識打破]

⑩儲けなき動きから、儲けを生む働きにかえよう

⑪改善は無限である

⑫カネを使うな知恵を出せ、知恵がなければ汗をだせ

 

パーフェクトを狙うな60点でよい、とにかく進めよう

 

改善とは今までやったことのないことに挑戦することでもある。

だから、最初から完璧なやり方にはならないケースがほとんどです。

 

これなら上手くいくとう方法を時間を掛けて検討するのではなく、

ある程度(6割)の可能性が見えたら実行してみましょう。

そして、進めながら残りの4割を埋めていく方が結果として改善が進みますよ。

 

一昨日解説した、拙速と似ていますよね。改善はスピードが重要なんです。

拙速=速くやれば拙いことも速くわかるということ。

Coffee Break84(これ知ってますか?03)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

本日もコーヒーブレークです。

 

連日、トヨタ方式推進12ヶ条を紹介しています。

 

pe-michanpapa.hatenablog.com

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①いいわけをしない

②パーフェクトを狙うな60点でよい、とにかく進めよう

③困らなければ知恵はでない

④できない説明よりできる方法を考える

⑤すぐやる[拙速]

⑥1年間はTPSをやってみよう、文句はそれからだ

⑦心配の先取りをするな

⑧時間は動作の影である

⑨神話をつぶせ[常識打破]

⑩儲けなき動きから、儲けを生む働きにかえよう

⑪改善は無限である

⑫カネを使うな知恵を出せ、知恵がなければ汗をだせ

 

1年間はTPSをやってみよう、文句はそれからだ。

(FL法は途中で中断するな)

 

私達の提唱する、FL法は、今までのものづくりを大幅に変えるため、

いくつかの“仕組み”を構築するのが特徴です。

 

FL法は、生産性25%アップを達成するまで、続けなくては成果が出ない。

しかし、中小メーカーの社長は、FL法で生産性が10%アップすると、

FL法をマスターしたと早合点して、中断してしまうケースがあります。

 

FL法を中途半端に中断すると、FL法導入前のやり方と、

FL法のやり方が共存して、工場が混乱してしまうのです。

多少生産性があがっても、次第に元のやり方に戻り、生産性も下がるのです。

 

すなわち、大きな仕組みの改善は、途中でやめると、

前より悪くなってしまう、と言うことを覚えておいて下さい。

Coffee Break83(これ知ってますか?02)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

本日もコーヒーブレークです。

 

一昨日は、久々に師匠O先生のコンサルに同行しました。

そこで、トヨタ方式推進12ヶ条の話がでたので、昨日紹介しました。

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

①いいわけをしない

②パーフェクトを狙うな60点でよい、とにかく進めよう

③困らなければ知恵はでない

④できない説明よりできる方法を考える

⑤すぐやる[拙速]

⑥1年間はTPSをやってみよう、文句はそれからだ

⑦心配の先取りをするな

⑧時間は動作の影である

⑨神話をつぶせ[常識打破]

⑩儲けなき動きから、儲けを生む働きにかえよう

⑪改善は無限である

⑫カネを使うな知恵を出せ、知恵がなければ汗をだせ

 

本日は、その内容を説明します。

 

“拙速”の意味、知ってますか?

 

拙(まず)くてもよいから速くやれ、ということではありませんよ。

速くやれば、拙いことが速くわかり、次のアイデアがすぐでるということです。

 

中小メーカーの管理者には「石橋を叩いて渡らない」人が多いです。

石橋を叩かないで、石橋を渡るくらいの意気込みが必要です。

この様に“巧遅”では改善は進みませんよ。

 

60点でもよいから“まず、やってみる”。

“心配の先取りをしない”で、“拙速”してみることです。

これもトヨタ生産方式の教えになります。

 

中小メーカーの管理者はとっかかりが遅すぎるのです。

よく、この“拙速”を理解し、速い改善の着手、速い改善を行いましょう。

Coffee Break82(これ知ってますか?)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

本日はコーヒーブレークです。

 

昨日は、久々に師匠O先生のコンサルに同行しました。

そこで、トヨタ方式推進12ヶ条の話がでたので紹介します。

 

トヨタ方式推進12ヶ条

 

①いいわけをしない

②パーフェクトを狙うな60点でよい、とにかく進めよう

③困らなければ知恵はでない

④できない説明よりできる方法を考える

⑤すぐやる[拙速]

⑥1年間はTPSをやってみよう、文句はそれからだ

⑦心配の先取りをするな

⑧時間は動作の影である

⑨神話をつぶせ[常識打破]

⑩儲けなき動きから、儲けを生む働きにかえよう

⑪改善は無限である

⑫カネを使うな知恵を出せ、知恵がなければ汗をだせ

 

どうでしょうか、響きますよね。

次回は、簡単に解説します。

こんな間違ったものづくりをしていませんか? 03

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

先日、工場における最大のムダは、今はまだ気づいていないムダである。

という話をしました。

 

一昨日から、こんな間違ったものづくりをしていませんか?

と問いかけながら、あなたの気づいていないムダを解説していきます。

昨日の続きです。

pe-michanpapa.hatenablog.com

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「機械は止めるな、稼働率を上げろ」

 

「機械は止めるな、稼働率を上げろ」は間違い。

多くの中小メーカーの経営者や管理者が

「機械を止める」と生産性が低下すると考えています。

それは、工場の努力を“稼働率”で説明しているからなんです。

では、“稼働率”に変わる、工場の努力尺度はどうしたらよいでしょうか。

 

私達の提唱するFL法では、工場の努力尺度の一つとして“生産性”を示します。

 

生産性(月別)=(売上-部材費)/(総工数

 

工場の努力を稼働率で説明するのは間違いであると説明し、

この生産性を高くするのが正常であることを理解してもらいます。

 

次工程が必要とするものを作ったら、前工程は機械を止めます。

機械を止めるのは罪悪というのは、恐ろしい思い込みであり、錯覚なのです。