こんな間違ったものづくりをしていませんか? 05
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
先日、工場における最大のムダは、今はまだ気づいていないムダである。
という話をしました。
先週から、こんな間違ったものづくりをしていませんか?
と問いかけながら、あなたの気づいていないムダを解説していきます。
納期遅れを出してもしょうがない
納期遅れを出すのはトヨタ生産方式ではありません。納期遅れは絶対ダメです。
あるメーカーではトヨタ生産方式を20年以上やってきたと自負していた、
指導して驚いたことがある。
それは、1日に50件以上もの納期遅れをだしていたのです。
この納期遅れは、トヨタ生産方式の中核思想であるJITを否定しているのです。
(必要なものを、必要なとき、必要なだけ、必要な工数でつくる)
そしてもう1つ、このメーカーでは生産指示に時間が入っていなかった。
これもJITを否定しています。
これではトヨタ生産方式をやっていることにはならない。
このメーカーではトヨタ生産方式をやっているつもりが、
いつしか偽物になってしまったのです。
恐らく、トヨタ生産方式の指導を受けた初期は、正しいトヨタ生産方式であったが、
時間経過とともに、トヨタ生産方式が変形してしまったと思われる。
これもトヨタ生産方式の間違った考え方になるでしょう。
結局、この工場の管理者は間違ったものづくりをしていることを認めてくれた。
この様に、間違ったものづくり(トヨタ生産方式の誤解)は多くの工場で見られます。