こんな間違ったものづくりをしていませんか? 07
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
先日、工場における最大のムダは、今はまだ気づいていないムダである。
という話をしました。
先週から、こんな間違ったものづくりをしていませんか?
と問いかけながら、あなたの気づいていないムダを解説していきます。
ロット合併は知恵だ
「ロット合併は知恵だ」は間違いです。
まずはロット合併から説明します。
今週A品を100個納入、翌週同じA品を200個納入する場合、
300個まとめてつくることを言います。
多くのメーカーは、このロット合併を知恵だととらえているのです。
この知恵の根源は、段取回数を減らせるところにあるんです。
しかし、ロット合併が数点ならよいのですが、多くの製品に適用すると、
翌週納入すべき製品が入らなくなり、納期遅延という最悪の事態を招きます。
(納期遅延を最悪の事態と思っていないのも間違いですが)
そもそも、段取回数を少なくする、という発想が間違いなんです。
まず、段取時間を半分にする発想が必要なんです。
なるべく小ロット(出荷単位)でつくるのがトヨタ生産方式の真髄です。
今、多くのメーカーは段取回数を少なくすることを知恵だと思っているのです。
段取時間を短くする価値を忘れているんです。
では、どうすればいいのか。
段取時間10分以下をシングル段取といいます。
これを目指してください。
1日改善会を実施すれば、現在の半分になりますよ。
もっと簡単なのは、ストップウォッチで測定するだけで、
段取時間は3割り短くなるんです。
段取時間の短縮の価値を理解できるようになったら、
ものづくりの改善の深部に触れたことになるんです。
ロット合併の錯覚から逸早く脱却することが重要です。