Coffee Break37(強さの裏にはTQM)03
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
本日もコーヒーブレークです。
ものづくりをしていると、トヨタ生産方式はなぜ最強なんだろう。
トヨタの強さの秘密は何だろう。って思いませんか。
師匠O先生の話からまとめてみました。
前回までは、強さの源泉は、
ものづくりの理想の姿を作り上げるという信念とたゆまない努力の成果である。
という話をしました。
トヨタの強さの裏にはTQM
前回までの話から考えると、
トヨタ生産方式を成功させるには、その思想や考え方を勉強したり、
闇雲に実行したりするだけでは成功しないことが分かります。
当然ですよね。
トヨタが長い間時間を掛けて見出したトヨタ流のやり方をそのまま取り入れても、
企業文化も造っている製品も工法も違うところでは、
簡単に成功するものではないでしょう。
ましてや、良い方法と聞いただけで、良いとこ取りやつまみ食いをして、
部分的に取り入れても、それはトヨタ生産方式とは言えません。
トヨタ生産方式を確実に定着させ、実績を上げていくためには、
まずその地盤を固めることが先決でしょう。
そして、何よりもその推進を担うのは、管理者です。
その管理者の育成こそが、成功の秘密と言っても過言ではないでしょう。
ただし、その管理者がきちんと動けるためには、企業トップの理解が不可欠です。
「トップは常に理想の姿を描いている」「トップが危機感を持っている」
「トップが関心を持つ」「トップがやる気を起こす」「トップはぶれない」
等の具体的な言葉で表現されるように、
トップの意思の強さと強力な支援を示すことが必要なのは言うまでもありません。
その上で、全社的、組織的な取組みをしていくことになる。
部分的な取組みは絶対に上手くいきません。私は何度も経験していますから。
結局、いくら優れている方法を導入しても、上手くいかないことが分かります。
それを扱う人次第なんですね。