工場の生産性向上講座

たった90日であなたの工場が黒字化するノウハウを解説

誤解だらけのものづくり (6)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

昨日に引き続き、大きな誤解の一つを解説します。

経験から言うと、これも多くの工場で行われている誤解です。

 

「仕掛品は多い方がよい」は間違い

 

ある工場では、8つの工程間に、8日分以上の仕掛品が置かれています。

もちろん、仕掛品の量が半端ないので、通路まで埋め尽くされています。

 

以前のエントリーで解説しましたが、これは相当ヤバいです。

総合リードタイム短縮の価値を知らない盲点に気付け! (2)

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

なぜなら、

生産リードタイム=各工程の正味加工時間+各工程間に停滞している時間(仕掛品の量)

で表されます。

 

通常、各工程に停滞している時間は、各工程の正味時間の10倍以上です。

仕掛品が多いと、ものの流れが停滞し、生産リードタイムが長くなり、

生産性は上がりません。

 

このように、理論と現実を比べると理解できますよね。

 

では、なぜこの工場では工程間に多くの仕掛品があるのでしょうか。

なんとこの原因は、各工程の作業者に1時間に何本の製品を作ったかを競わせている

ことだったのです。

だから、各工程の作業者にとって、仕掛品が沢山あると、

1時間当たりの数を増やせるのです。

そのため、各工程の前に仕掛品が沢山あるのです。

 

ちなみにこの工場は真っ赤(赤字)でした。社長は工程間に仕掛品が沢山あると、

工場が活性化していると理解していました。

多くの中小メーカーの経営者や管理者は、工程間に仕掛品が多いと喜び、

工場は活性化していると考えています。

この仕掛品が生産性向上を妨げ、赤字の原因になっていることに気付かないのです。

 

しかし、FL法指導を受け、数か月後に社長はこの間違いに気づきました。

もちろん黒字にもなりました。リードタイム短縮の価値は計り知れません。

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