たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

誤解だらけのものづくり (5)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

本日も、大きな誤解の一つを解説します。

もしかしたら、あなたの工場でも行われているかもしれません。

それだけ、多くの工場で行われている誤解なのです。

 

「機械はとめるな、稼働率を上げろ」は間違い

 

機械加工A社の工場診断の際、至る所に仕掛品の山がありました。

作業者にたずねると「機械を止めると、社長に叱られてしまいます」

そのため加工する材料があると、今必要でないものをどんどん作ってしまいます。

 

その結果、製品在庫と仕掛品を7000万円分も作っていました。

これは在庫のムダで、いつ顧客に渡すのかわかりません。

 

また工場の生産性尺度を「稼働率としているため、

機械を止めると稼働率が下がり、社長に叱られてしまうのです。

 

結局、指導により、工場の努力を稼働率で説明することは間違いであると、

気づかせ、社長には、間違いであることをお伝えした。

 

工場の努力尺度は、以下の生産性(付加価値生産性)で示される。

以前のエントリーでも出てきた、最重要項目の一つです。

この尺度を高めることが目標になると理解して頂いた。

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工場の努力尺度

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

FL法でものづくりの本質(トヨタ生産方式)を理解するためのポイントの一つとして、

機械は1日必要時間だけ回せばよい。

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

多くの中小メーカーの経営者や管理者は、機械を止めるのは罪悪と思い込んでいます。

次工程が必要とするものを作ったら、前工程は機械を止めて下さい。

 

機械を止めるのは罪悪というのは、恐ろしい(利益を減らす)思い込み、錯覚です。