こんな間違ったものづくりをしていませんか? 01
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
昨日のエントリーでは、
工場における最大のムダは、今はまだ気づいていないムダである。
という話をしました。
本日から、こんな間違ったものづくりをしていませんか?
と問いかけながら、あなたの気づいていないムダを解説していきます。
多品種少量生産に“かんばん方式”を適用できる
かんばん方式は、後工程が引取かんばん(例:A品30個)を持って、
前工程に取りに行きます。
前工程には、A品30個の上に生産かんばん(A品30個)がつけられています。
後工程の作業者は、生産かんばんを外して、引取かんばんをつけ、
後工程に持っていき加工します。
そして、前工程は外された生産かんばん分(A品30個)のみをつくります。
多品種少量生産型の中小メーカーにおいては、
後工程がいつ取りに来るか分かりません。
だから、前工程は仕掛品だらけになり、
トヨタ生産方式の根幹思想であるJITを否定してしまうのです。
したがって、多品種少量生産型のメーカーでは“かんばん方式”は使えないんです。
かんばん方式が使えるのは、少種多量生産型に限定されるんです。
中小メーカーの経営者には、
かんばん方式を適用しないと利益が出ないと考えている人がいます。
まずは、多品種少量生産に“かんばん方式”は使えないと理解してほしいのです。
ものづくりを正しく理解しないと、生産性を上げる改善はできませんよ。