お金を生む仕事は20%と知れ
改善力を身に付けるために知ってほしい発想法の2つ目です。
*1つ目、管理者や改善リーダーは「働き」と「動き」の違いを知れ
お金を生む仕事は20%と知れ
あなたの工場の作業者は一生懸命仕事をしていますか?
もちろんYesですよね。
しかし、実際にお金を生む仕事は20%しかやっていません。
よく見て下さい、手待ち、不良品、段取時間、機械故障、ものを探している時間、
ものを取りに行っている時間、運搬、図面確認…等、挙げればキリがありません。
これらは全てお金を生みません。これをムダと言います。
残念ながら、皆、ムダな作業を一生懸命しているのです。
これは管理者であるあなたの責任です。
お金を生む作業は、
全作業からこれらのお金を生まない作業(ムダ)を引いた残りです。
そして、このお金を生んでいる作業にもムダが潜んでいるのです。
例えば、塗装作業を1個5分でできるのに、7分でやれば、
この2分は付加価値作業中のムダになります。
このように考えていくと、結局お金を生む仕事は20%以下になってしまうのです。
もったいないと思いませんか?
改善リーダーは、この事実を直視して自らやるべきことを明確にする必要があります。
そして、改善リーダーに絶対に知っておいてほしいことは、
ムダは付加価値を生まない領域だけでなく、
付加価値を生む仕事の中にもムダがあるということです。
結局、パレートの法則(80:20)になります。
売上の80%は20%の製品(商品)からなる。
納税額の80%は20%の納税者が負担している。等は聞いたことがあるでしょう。
売上の80%は20%の社員が稼ぎ出している。これもポイントです。