誤解だらけのものづくり (1)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
さて、私は師匠O先生の確立した「中小メーカー向けトヨタ生産方式」、
通称「FL法(Managemennt of Flow and Location for Product)」と
専門の経営工学の手法をベースに、
中小メーカーの生産性を向上させる活動のお手伝いをしています。
FL法でものづくりの本質を理解する
その前に、ものづくりの誤解を改める必要があります。
その1つ目を解説します。
かんばん方式は、
製造業になじみがない人でも聞いたことがあるのではないでしょうか。
カイゼン、カンバンはものづくりの世界ではどこでも通じます。
さて、かんばん方式は、後工程に引き取られたものだけを前工程が生産するという、
仕掛品を極力減らすための、トヨタ生産方式のしくみの一つです。
多品種少量生産型の中小メーカーにおいては、
後工程がいつ取りに来るかわかりません。
したがって、前工程は仕掛品だらけになり、トヨタ生産方式の根幹思想である、
JIT(ジャストインタイム)を否定してしまいます。
よって、多品種少量生産型のメーカーにおいては、“かんばん方式”は使えません。
“かんばん方式”が使えるのは、少品種多量生産型に限定されてしまいます。
中小メーカーの経営者には“かんばん方式”を使わなければ利益が出ないと
考えている人がいます。
まずは、多品種少量生産型では“かんばん方式”は使えないと理解して下さい。
ものづくりを正しく理解しなければ、利益を上げることはできません。