Coffee Break54(トヨタ生産方式=かんばん方式?)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
本日は、コーヒーブレークです。
トヨタ生産方式 ≠ かんばん方式
本ブログで紹介している、FL法(中小メーカー向けトヨタ生産方式)の考え方や
手法は、トヨタ生産方式をベースとしています。
トヨタ生産方式というと、かんばん方式を連想する人が多いのではないでしょうか。
しかし、トヨタ生産方式をかんばん方式というのは正しくありません。
自働車を製造するには、数千の部品が必要であると言われていますが、
使われる一つ一つの部品は繰り返し生産するものです。
したがって、車の製造においては、使った部品を使った分だけ補充するという方式が、
JITの実現に繋がります。
これを実現するのがかんばん方式とうことですね。
一方、多くの製造業では多品種少量生産です。
結果として仕掛品だらけになってしまいます。
したがって、多品種少量生産の工場には、
かんばん方式を導入することは望ましくありません。
無理にかんばん方式を導入して失敗することになってしまうのです。
プロゴルファーやプロ野球選手のスイングを、
そのまま自分のスイングに当てはめてもスコアや打率は伸びません。
これと一緒で、トヨタ生産方式もかんばん方式も大変素晴らしいしくみであるが、
自社に導入する場合は、自社工場の実情に合ったものにしなくてはならない。
優れたしくみのいいとこ取り
重要ポイントです。