改善のしくみをつくれ (1)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
さて、前回の続きです。
改善を進める上で最も大切なことは何か?
メンバーの選定!テーマの選択!メンバーのやる気!改善手法!
色々考えて頂きありがとうございます。
残念ながらどれも正しくありません。
正解は「改善を進めるための時間を確保する」ことです。
なんだ、当たり前だろ!と思われたあなた。
しかし、これが非常に厄介です。
あなたも経験があるのではないでしょうか。
工場管理者に「改善するための時間を確保して下さい」とお願いすると、
ほぼ全員が「忙しくて時間がとれないよ!無理!」と反論してきます。
これでは、
目の前の仕事をこなすだけの消耗戦が続き、いつまでたっても改善が進みません。
あっという間に1年が過ぎてしまいますよ。
では、この悪循環を断ち切るのはいつか?今しかありませんよね!
そのためには『時間は与えられるものではなく、創りだすもの』
と考えて下さい。(逆説的真理です)
変われる工場の経営者は本気です。
ある経営者は口癖のようにこう言っています。
「時間がない??食事しただろ!!寝ているだろ!!」
それではあなたに、具体的な時間確保の方法をお教えしましょう。
まずは、業務から離れて改善を進めてゆくための時間を確保しましょう。
具体的には、1日につき1.5時間ずつ投入して下さい。
成果は投入した時間数に比例して上がっていきます。
この時間を確保するには、
1) 日常業務を20%効率化する(8時間の仕事を6時間半でやる)
2) やらない仕事を決める
この2つを実践すれば十分可能です。
特に重要なのは、2)です。
管理者は、管理業務という名のもと、
やらなくてもいい仕事を沢山抱えています。そうですよね!?
また、あなたでなくてもできる仕事はどんどん部下に任せて下さい。
ここをしっかり削る工夫をすることで簡単に時間を創り出すことができます。
このようにして、自分の仕事を見直すことで、
本当に大切な仕事に時間を投入するだけでなく、改善も実施でき、
仕事の時間短縮にも繋がります。すると改善する時間もさらに増える。
私はこの方法で、仕事の成果を上げただけでなく、
プライベートでも利用し、技術士試験に合格しました。
是非、あなたも試して実感して下さい。