リードタイム短縮の視点か製造条件を見直せ
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
昨日までは「仕事ができる・できない」の尺度は「スピード」だ!
という話をしました。
余談ですが、私の昔の上司はめちゃめちゃ仕事が速かったです。
なぜかというと「常に未来から逆算する」ということを徹底していました。
仕事のプロセスを細分化し、アクションプランに徹底的に落とし込み、
「できない」ではなく「できるにはどうすれがいいのか」と突き詰めるそうです。
分かっているけど、なかなかできませんよね。
さて、本日のテーマにいきます。
現在の製造条件はリードタイム短縮面から決められていない
ほとんどの工場では製造条件を決めた根拠があいまいなケースが多いです。
私も過去に設計開発時に製造条件を決めていました。
何度も試作し、統計的なばらつきを考慮して、決定していました。
この初期の検討では、品質特性を満たす観点からのみで決めていました。
当時は量産後になぜ、
材料の歪みを取るのに、90度の恒温槽に8時間も入れているのか?
熱処理の処理速度を4m/分にしているのか?
を深く考えませんでした。
結局、品質特性を満たしているからこれでよいって考えてしまうんですよね。
ここで、品質特性面からのみ決められていた製造条件を、
リードタイム短縮面から抜本的な見直しをしてみて下さい。
リードタイム短縮は、生産性向上に貢献する。一石二鳥です。
実際、先ほどの2例では、8時間を4時間に、4m/分を5m/分にしても、
品質上の問題はありませんでした。
製造条件をリードタイム短縮面から検討すると
品質が落ちると考えている管理者は多いです。これは間違いです。
製造条件をリードタイム短縮面から見直しする価値に気付いて下さい。