総合リードタイム短縮の価値を知らない盲点に気付け! (3)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
昨日までは、リードタイム短縮は顧客に感動を与え、
コストダウンの武器になる。
顧客は、どこよりも早く届く商品なら間違いなく選ぶ。
という話をしました。
多くの工場では、品質向上やコスト削減に躍起になりますが、
リードタイムの短縮を本格的に実施している所は非常に少ないです。
品質向上やコスト削減には限界があるので、
リードタイム短縮を進めた方が、断然良いのに、皆さん気付きません。
そこで身近な例で考えてみましょう。
「仕事ができる・できない」の尺度で真っ先にあがるのは「スピード」ですよね。
よくあいつは「仕事が速い」って言いますよね。
いくら高い質の仕事をしても、普通の人が5分で終わるものに、
1時間以上かけていたら、その人は「仕事ができる」とはみなされません。
逆に、仕事の質は普通でも、スピードが周りの10倍早ければ、
間違いなくその人は引っ張りだこです。
それに仕事が速い人は往々にして仕事の質も高いですよね。
工場の仕事もこれと全く同じです。
リードタイム短縮は、ものをつくる速度が速くなることであり、
速度が速くなれば、生産性も向上します。
ちょうど、高速道路を渋滞なしで走るように、車の輸送量は増えます。
これと同じで、ものの流れの速度が増せば、生産高が増え生産性が向上します。