『人財』とは何か? (2)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
本日は、「問題を発見する力」について解説します。
問題の発見力とは
「問題の発見力」とは、ずばり「問題を見つける力」です。
問題を見つけることができれば、様々な要因を考えることができますよね。
例えば、
17:00に本日の生産が終了する予定(計画)だったにもかかわらず、
17:30に生産が終了した(実際)とします。
ここで発生した30分の遅れ、
すなわち「計画と実際の差」が「問題」になります。
・機械が故障した
・不良品が発生した
・材料の入荷が遅れた
・慣れていない作業者が作業した
等々…
この様に、原因が明確になれば、解決はさほど難しくありません。
これは逆に言うと、「問題を正しく見つけることができなければ解決できない」
ということになります。
そんなの当たり前だ!と思ったあなた。あなたの工場をよく見て下さい。
意外にできていないのが現実です。
「先生、うちの工場の問題は、残業が多いことです」
これは、コンサル先の工場長が言った言葉です。
あなたは、
この言葉に同感しますか? それとも違和感を感じましたか?
残業が多いということは、単なる現象であって問題ではありません。
今日やるべき仕事の工数(何時間かかるかの計画)を明確にして、
1時間残業で終わる予定(計画)の仕事を、2時間残業したら(実際)問題です。
つまり、基準に対してオーバーした残業が問題になるのです。
(以前のエントリー「忙しいから残業はしかたない」を参照して下さい。)
次回は「問題を解決する力」を解説します。お楽しみに。