なぜ、今「改善リーダーが必要なのか?」 07
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
モノづくりは人づくり。
具体的には、工場を改善していける「改善リーダー」を創り上げることが、
変化の激しい時代を生きていく絶対条件になります。
キーワードは「常識打破」
本日も、改善リーダーが自分の殻を破り、改善力を身に付けるための、
具体的な内容を解説します。
前回は、ベルトコンベアを使うな。という話をしました。
ベルトコンベアの歴史を見てみましょう。
フォード社のベルトコンベア大量生産
1910年代にフォード社でフォード生産システムが生まれました。
このシステムは現代のコンベアによる流れ生産のベースとなった。
これによって、大幅なコストダウンが実現したわけです。
そのお陰で庶民にも自動車が手に入るようになりました。
これが生産システムの起点にもなりました。
しかし、今ではベルトコンベアから1個流し方式に移行しています。
なぜなら、
多品種少量生産の製造においてベルトコンベア方式より生産効率が良いからです。
特に組立作業においては1個流し方式が生産システムの主流になっていますよね。
ベルトコンベアは各作業者間の工数バランスを取るのが難しいです。
だから、コピー機の組立やPCの組立では1個流しが採用されていることもあるのです。
前回ご紹介したように、
現在、食品工場においてベルトコンベアが多く使われていますが、
これは効率を悪くし、1人の作業者が複数作業した方が効率が良くなるのです。
ここで、ベルトコンベアを使用している工場の改善リーダーには、
その必要性について再確認してほしいのです。
ベルトコンベアという常識にとらわれていては、常識打破はできませんよ。