要因2 資材倉庫を満杯にしておけ!
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
では、2つ目の要因を解説します。
私は現在コンサル修行中です。
師匠O先生(中小メーカーの救世主)は工場に初めて行った時は、
まず材料(原料・部品)倉庫に向かいます。
部材に対する意識、考え方を確認することで、工場の実態が分かるからです。
そして、部材倉庫担当者や部材発注責任者と、現場でこんなやりとりが始まります。
先生「この倉庫には何種類のものが置かれていますか?」
担当者「ん~、え~っと…、全てパソコン管理なので、今直ぐ確認してきます」
私の心の声(すぐ分かると言いながら、10分以上経っても帰ってこないな)
担当者「今日は、たまたま発注者が休みのため、データが分かりません」
先生「私が工場を訪問するときに限って、例外的なことが起こりますね」
私の心の声(笑)
先生「私はパソコンに聞いているのではなく、あなたに聞いているんですよ!」
担当者「と言われましても…今は分かりませんので」
先生「では、ここに置かれている部材の合計金額はいくらですか?」
担当者「き、金額ですか?!えーーあの…」
私の心の声(工場長を横目で見ながら、助けを求めているぞ)
担当者「金額は分かりません」
先生「ここにはお金が置かれていると考えてください。
もし、自分のお金で部品を買うとしたら、今と同じやり方を続けますか?」
担当者「自分のお金だとしたら……出来ない?!」
私の心の声(この質問は、かなり重要だぞ、師匠の資材発注に対する金言だ!
お!経営者だけが頷いている!)
かなりリアルなやり取りです。あなたが担当者ならどうでしょうか。
部材購入の典型的なパターンは、現場担当者が独自の判断基準(経験と勘)で購入していることです。
そして、自分のお金で買うわけでもなく、
しかも欠品すると困るので多めに購入してしまうことです。
これは大切なお金をたれながしているということです。
更に問題なのは、
多めに買っているという事実が経営者に正しく伝わっていないことです。
材料は多めに買え!は間違いです。
部材の購入というお金が出て行く管理をしっかりしなければ、
儲かるはずはありません。
年間数億円の部材在庫がありながらも、
毎月数千万円の部材を購入している会社が実際にはあるんです。