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技術士による工場の生産性向上講座

演繹法と帰納法の視点から考える 02

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

昨日は演繹法帰納法の説明をしました。

本日は思考方法としての使い方例を紹介し、改善現場へと展開します。

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

ストーリーの展開

 

マンガの神様、故手塚治虫先生によると、

マンガのアイデアの考え方やストーリーの展開方法として

演繹法帰納法を説明しています。

 

1.演繹的アイデア出し

お話を最初からいきあたりばったりに考えていくことである。

 これが→こうなり→こうなった。

 あるものが動きだして、とんでもないことになってしまった、

 というかたちである。」

 マンガの描き方―似顔絵から長編まで(手塚治虫著)

 

つまり、キャラクター設定や物語の舞台設定に委ねて

ストーリーを展開させていく考え方になります。

ドラゴンボールやワンピースといった所でしょうか。

 

2.帰納的アイデア出し

最後のオチを考えて、それに合わせてお話をつくることである。

 これがこうなっている→そのわけはこうだ。

 ある出来事は、こういう原因で起こったのだ

 ということをたしかめるかたちである。」

 マンガの描き方―似顔絵から長編まで(手塚治虫著)

 

つまり結論を先に決め、

その具体的な理由や原因でストーリーを展開させていく考え方になります。

ゴルゴ13とかでしょうか。推理小説はこちらでしょう。

 

マンガの展開はどちらかというと演繹法に沿っているものが多いと思います。

最終的な着地はある程度決めておくものの、

帰納法のように結末から逆算するのではなく、

設定に任せて論理的に物語を展開させていく。

 

以上、なんとなく演繹法帰納法が分かったところで、

明日は改善現場での使い方を解説します。