たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

Coffee Break 3(結果は原因で決まる)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

以前のエントリーで、QCサークル活動の活性化について解説しました。

 

QCサークル活動活性化についてのエントリーはこちら)

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

 QC事務局を担当されているという方から、

事務局としてどうすべきかについて質問があったので解説します。

 

QC手法より製造条件を勉強せよ

 

正しい作業(製造条件・手順)をインプットとすれば、

製造プロセスを通してアウトプットは良品のみになります。

不良品はつくれないのです。(図1)

 

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図1 正し作業が良品を生む

すなわち、良品とは正しい作業の結果です。

 QC手法は概して不良になった場合の結果の分析であり、これでは遅いのです。

 

「正しい作業」が良品を生む

 

だから、私は品質関係者に、

まず正しい作業、特に製造条件・製造手順を勉強することを進めています。

 

品質関係者は、作業者が正しい作業をしているかを確認(監査)し、

不良を出さない作業(製造条件・製造手順)を提案して下さい。

 

品質関係者は、結果の分析ではなく、正し作業で作ることに参加して下さい。

これは予防処置にもなります。

また、技術力をつけるには、原因系(品質保証するにはどういう

製造条件でつくるかを決める検討)に取り組まなければなりません。

 

これが、QC手法より製造条件を勉強せよ、の意味と価値です。

 

私もQC推進事務局を担当していたので分かりますが、

まずはQC手法(特にQC7つ道具)の説明をしたくなりますよね。

でも、現場ではほとんど必要ないんです。

 

現場で本当に必要なのは、良品のみを作る、正しい作業のやり方です。

この考え方にシフトしてから、現場は劇的に変わりました。

 

なぜなら、不良品が出なくなった(作れなくなった)からです。

 

ポイントは、作業者自身が正しい作業を考え実施することです。

現場作業者は自分で納得したものは徹底して実行するのです。

品質関係者や現場監督者はそのサポートをして下さい。 

ものづくりの真髄は予防処置にある

この価値に気づいて下さい。