ステップ3 『改善力ある人づくり』を目指して (2)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
昨日は、神奈川県のQCサークル改善事例発表会&チャンピオン大会に行ってきました。
本日はQCサークル活動から、改善力ある人づくりについて考えてみたいと思います。
いや~!皆さんの素晴らしい活動内容とその発表に圧倒されてしまいました。
流石は日本を代表する企業が集まる神奈川県大会!レベルが高いです。
約半年から1年かけて活動し、経済効果も高く、数千万円のコストを削減できました!
というQCサークルがいくつかありました。
私の周りで見ていた中小メーカーの方達も、
「うちでも是非このような活動を行いたい、大会に出られるよう頑張ります」とか、
「非常に参考になる発表ばかりでした、早速社内に展開したいです」とか、
「QCサークルのマンネリ化を解消するヒントを得た」と言うような話をしていました。
しかし、中小メーカーの経営者や管理者のあなた、ちょっと待ってください。
このようなQCサークル活動は、大企業だからこそできるのです。
1つのテーマ(目標)に半年から1年と時間をかけたり、
QCサークルに大きな経済効果を期待したり、
管理者がやるべきテーマ(目標)をQCサークルに期待したり、
QC手法を使いこなしたり…、とてもできそうにありませんよね。
でも、それでいいのです。
私達の指導は、
月に1テーマ(目標)解決できる小さなテーマ(目標)にすることです。
そして、大きな経済効果を期待しないことです。
更に、QC手法やQCストーリーにこだわる必要はなく、目標達成のため、
対象をよく観察し、問題を見つけ、解決していけばよいのです。
活動のポイントは3つです。
①会社から時間を与えられているので、上司承認のテーマ(目標)にする。
②QCサークルのメンバーが問題を見つけ、いかに解決したかのプロセスを重視する。
③QCサークルには大きな経済効果を期待してはいけない。
発表会も上級管理者が評価するのではなく、
参加者員の投票で1,2,3位を決めればよいのではないでしょうか。
経済効果を出すのは、管理者の方針管理であり、
QCサークルは職場の身近に発生している小さな問題を
自分達で解決していくことにあります。
何ヶ月もかけて1テーマはムダだ、月1件解決せよ
中小メーカーは、この視点でQCサークルの展開及び再活性化を図っていきます。