たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

なぜ、今「改善リーダーが必要なのか?」 11

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

モノづくりは人づくり。

 

具体的には、工場を改善していける「改善リーダー」を創り上げることが、

変化の激しい時代を生きていく絶対条件になります。

キーワードは「常識打破」

 

本日も、改善リーダーが自分の殻を破り、改善力を身に付けるための、

具体的な内容を解説します。

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

組立工数を算定せよ

 

改善リーダーは、組立工数を算定できなければならない。

例えば、金型を構成する部品については、制作工数は簡単に算定できる。

 

しかし、この現場のリーダーは新規金型の工数算定は難しい、

やってみないと分からないという。構成部品は100以上あるからだともいう。

 

では、実際にやってみよう。

私「金型組立図と部品リストを持ってきてください。最初の組立はどこで、工数は?」

リーダー「上型にコア部品をつけます。30分です。」

私「次の作業と工数は?」

リーダー「スライド部品、ブロック部品、スライド受部品で、60分です。」

私「なるほど、これで上型は終わりですね、同様に下型はどれくらいの工数ですか?」

リーダー「90分です」

 

この様に、1部品の取付順序と工数を聞いていった結果、

全体で6時間でできることが分かった。

実際は設計ミスや制作ミス、再加工があり、8時間かかる。

リーダーも納得してくれた。

 

どうでしょうか、机上の検討で1つ1つ組立を想定し、

新規金型の組立工数算定はできてしまうのです。

 

改善リーダーは、やってみないとわからないですませるのではなく、

どうすれば算定できるかを考え、具体的に算定できなければならない。