なぜ、今「改善リーダーが必要なのか?」 11
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
モノづくりは人づくり。
具体的には、工場を改善していける「改善リーダー」を創り上げることが、
変化の激しい時代を生きていく絶対条件になります。
キーワードは「常識打破」
本日も、改善リーダーが自分の殻を破り、改善力を身に付けるための、
具体的な内容を解説します。
組立工数を算定せよ
改善リーダーは、組立工数を算定できなければならない。
例えば、金型を構成する部品については、制作工数は簡単に算定できる。
しかし、この現場のリーダーは新規金型の工数算定は難しい、
やってみないと分からないという。構成部品は100以上あるからだともいう。
では、実際にやってみよう。
私「金型組立図と部品リストを持ってきてください。最初の組立はどこで、工数は?」
リーダー「上型にコア部品をつけます。30分です。」
私「次の作業と工数は?」
リーダー「スライド部品、ブロック部品、スライド受部品で、60分です。」
私「なるほど、これで上型は終わりですね、同様に下型はどれくらいの工数ですか?」
リーダー「90分です」
この様に、1部品の取付順序と工数を聞いていった結果、
全体で6時間でできることが分かった。
実際は設計ミスや制作ミス、再加工があり、8時間かかる。
リーダーも納得してくれた。
どうでしょうか、机上の検討で1つ1つ組立を想定し、
新規金型の組立工数算定はできてしまうのです。
改善リーダーは、やってみないとわからないですませるのではなく、
どうすれば算定できるかを考え、具体的に算定できなければならない。