たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

クレームや社内不良を減らしたければ、常識の逆をやれ (10)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

FL法コンサルでは「“1つのルール”を決めれば、明日からクレームは無くなる

と言います。

なぜ?と思われたあなたは、品質管理の考え方が間違っているのです。

大衆の逆をやれ!大衆は常に間違っている!

 

pe-michanpapa.hatenablog.com

 

でも、大丈夫です。

この連載で、間違った品質管理の考え方を正していきます。

 

師匠O先生の大好評セミナーが今週(10/18)に開催されます。

http://www.omi-con.com/

 

本ブログはその前の予備知識的な内容ですが、

この連載を読んでセミナーに参加すれば、

あなたは、革新的な品質管理を深く学ぶことができるでしょう。

 

クレームは管理者の責任である!

 

中小メーカーのコンサル現場で強く感じるのは、

クレーム発生時にクレーム責任者がはっきりしていないこと。

工場で発生する問題の全ては人に起因している。

 

もちろん、どこの工場でもクレームが発生した場合、

その原因を追究し、再発防止策を講じている。

 

この追求の仕方にも問題はあるのだが、

クレーム削減に一番効果があるのは、クレームの責任者を決めることだ。

 

ただ、責任者を決めればいいというわけではない。

そんなことは、誰だってできる。

 

ここからが重要、ポイントとなる「1つのルール」を決めるのだ。

「クレーム1件に対して次回のボーナスを10%減らす」というルールだ!

この比率は社長が決める。これが私達の提唱するクレーム管理者責任論である。

 

この場合、クレームを10件出したら、ボーナスは頂けない。ゼロだ。

家庭騒動になりかねない。

 

この話をすると「クレーム責任者がかわいそうではないか」と言う人が出てくる。

では、このルールの真の狙いを説明しよう。

 

このルールのポイントは

「クレーム責任者がクレームを出さないために、

自ら何をしなければならないかを真剣に考えてもらうこと」にある。

 

クレーム責任者がクレームを防止するために、自ら何をしなければならないか、

予防処置(クレームを出さない工夫)の価値に気付くことである。

 

私達の指導体験では、クレーム責任者を決め、ボーナス減の仕組みを作り、

実施した方がクレーム減に大きく貢献している。

 

メーカーにおいては、すべて管理者次第なのである。

責任決めは是正処置より何十倍の効果がある。