品質部門の管理者の盲点 10
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
連日、品質問題にフォーカスしています。
本日は最終回に相応しい最大の盲点について解説します。
クレームを減らすには、社内不良をへらさなければならない
こう考える管理者や現場リーダーは非常に多いです。
以前のエントリーでも少し紹介しました。
そして、これも言うまでもなく錯覚です。
正しくは、
クレームを減らすには、社内不良を増やさなければならない
そもそも、クレームとは、「不良品が顧客へ届いた」ものです。
だから、クレームを減らすためには、不良品を社内で食い止めなければなりません。
そのためには、社内の検査基準を厳しくする必要があります。
社内不良の検出感度を上げることになります。(図を参照)
すると結果はどうなりますか?
そうです、社内で検出される不良品の数は増えますよね。
したがって、正確には、
「今まで、見逃していた不良品を見つけられるようになる」
この説明を聞けば、なるほどと納得できると思いますが、
無意識のうちにクレームを減らすには、
社内不良を減らせばよいと考えている管理者や現場リーダーは非常に多いです。
ものづくりの盲点・錯覚に気付かなかったら、真の改善には至りません。