機械故障復旧時間を決めよ
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
改善力を身に付けるために知ってほしい発想法の7つ目です。
*1つ目、管理者や改善リーダーは「働き」と「動き」の違いを知れ
*2つ目、実際にお金を生む仕事は20%しかない。
*3つ目、検査は品質保証という付加価値を生んでいる。
*4つ目、差別化するには、購入した製造機械を社内で改造せよ。
*5つ目、外注に依頼せず内製化せよ。
*6つ目、標準時間は一番早い人の時間で決めるのが合理的だ。
機械故障復旧時間を決めよ
多くの中小メーカーでは機械が故障したとき、
修理担当者(主に現場管理者やリーダー)が修理にあたっています。
そして、壊れた機械を直すのだから「直った時間が直ったとき」と言います。
これは大きな間違いです。
機械Aが故障したら20分以内に直す、機械Bが故障したら30分以内に直す、
このように機械別に修理時間を決めて、数か月で決められた時間内に直せるよう、
修理方法の改善を進めます。このように考えることが重要です。
あなたはご存知かもしれませんが、
これは、MTTR(Mean Time To Repair、故障復旧時間)になります。
この時間を決めることが大切です。
なぜなら、これで生産性が上がり、
この復旧時間により故障しても納期遅れになることはありません。
もし、復旧時間内に直らなければ、修理担当者の責任です。
この修理力がないと専門業者に依頼して、1日数万円もかかってしまいます。
具体的な取組として、まずは事後保全(故障してから保全する)からですが、
この時、修理時間を必ず決めて守ることが重要です。
なぜなら、この修理時間を必ず決めて守ることは予防保全へ繋がるからです。
以上、故障した機械を早く直すことが保全力を上げていきます。
そしてこの保全力も改善リーダーの力量になります。