工場診断の視点を知れ 03
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
多くの中小メーカーは、売上高が落ち、利益が出ない状況に陥っています。
そして、この状況を認識しているが、なぜこうなっているか、
どうすればこの状況から脱出できるか、具体的な方法を知りません。
1日診断会(工場診断)で、その具体的な方法をアドバイスするのが、
私達の役目になります。ポイントは6つあり、本日は2つ目を紹介します。
(1つ目は、「物申す」されていないムダをとれ)
監督者(現場リーダー)が作業者になっていないか?
現実には現場リーダーのほとんどが、作業に埋没しています。
そして、作業に入っている理由を問うと、ほとんどが以下の2つに集約されます。
理由1:自分が作業に入らないと納期に間に合わないから
理由2:自分にしかできない作業があるから
もっともらしい理由と思ったあなた、どちらも錯覚です。
理由1の錯覚
現場リーダー自身が作業に入っていると、作業者の進捗管理ができません。
すると、納期に遅れそうな状況に気づくのが遅くなります。
その結果、納期が迫ってしまい、自らが作業に入らざるを得なくなるのです。
理由2の錯覚
現場リーダー自身が作業に入っていると、作業者への教育・訓練ができません。
すると、自分にしかできない作業が減りません。
その結果、自らが作業に入らざるを得なくなるのです。
では、これらの悪循環を断ち切るにはどうすればよいでしょうか?
コンサル現場でもこの質問は非常に多いですね。
答は簡単です。
とにかく、まず現場リーダーを作業(ライン)から離して下さい。
・進捗管理ができるので、納期遅れになりそうな状況に早く気づくことができる
・作業者への教育・訓練ができるので、自分にしかできない作業が減る
理由1,2の錯覚は解消されますよね。
その結果、
現場リーダー自身が作業に入らなければならない理由がなくなってしまうのです。
そして、現場リーダーの仕事をして下さい。現場リーダーの4つの役割です。
① 作業者へ作業指示(計画)を出す
② 進捗管理をする
③ 水すまし
④ 作業者の力量アップ