在庫は、なぜ増えるのかわかりますか?
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
昨日は、在庫は工場に潜んでいる様々な問題点を隠してしまう。
在庫があれば管理者はいらない。という話をしました。
では、なぜ在庫は増えてしまうのでしょうか。
部門ごとのムダとりが、大きな原因だ!(部分最適)
もしあなたが、仕入れ責任者なら、決められた材料を
「安く、不足なく」買い入れることが仕事になりますよね。
そして、それ以外の仕事は、例えばリードタイム短縮や、
保管のための倉庫費用の問題等は、他部署の担当者が考えることになります。
このセクショナリズムが、大きな原因の一つになっているのです。
各部門が、自職場の成績を上げることばかりに夢中になり、
会社(工場)全体の利益を考えていません。
あなたの工場でも同じでしょう。
仕入れ担当者は「まとめて仕入れることにより、原価を安くする」
製造の担当者は「まとめて製造することにより、製造コストを安くする」
販売の担当者は「まとめて販売することにより、販売に伴う諸経費を安くする」
これによって評価されるのです。
その結果、
「大ロット仕入れ、大ロット生産、大ロット販売が最も成果が上がる」
という錯覚を引き起こしてしまいます。
ここで一番の問題は、
「仕入れから販売まで一貫して統括する部署がない(しくみがない)」ということ。
あらゆる部署が「材料を買うだけ」「製品をつくるだけ」「在庫を管理するだけ」
「運ぶだけ」「売るだけ」、というように
細分化された一部分の部分最適しか考えていないのです。
絶対に儲かりません。
今こそ、全体最適の「しくみ」、考え方が必要になります。
私達が提唱する「FL法」には、これに対応できる「しくみ」を持っています。