改善の副作用を知れ!二律背反の法則 01
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
改善の副作用と言われてもピンとこないかもしれません。
本日と明日の2回に分けて解説します。
二律背反とは?
工場においては二律背反の現象が多いです。
二律背反はトレードオフとも呼ばれ、
一方をよくすると、別の面が悪くなってしまうような関係のことを言います。
例えば、自動車保険で保障内容を充実させると安心できますが、
一方で月々の保険料は高くなるといった関係です。
改善活動でも、ある部分を改善すると、別の部分に悪影響が出てしまうことがあります。
工場には、この二律背反が多く見られます。あなたの工場でもあるはずです。
①社内不良とクレームの関係
クレームを減らすには、社内の検査精度を高めて
外部に漏れないようにする必要があります。
その結果、社内で発見される不良の件数は増えます。
(過去のエントリーを参照)
②部材の欠品と在庫量の関係
部材の欠品を防ぐには、部材を多めに持てばよいです。
しかし、そうすると部材在庫はどんどん増えてしまいます。
逆に、部材在庫を減らすと、部材が欠品する可能性が高くなります。
③材料発注量と単価の関係
部材を購入する際、発注量を増やすと単価が下がり、
発注量を減らすと単価が上がります。
どうでしょうか?あなたの工場でも同じですよね。
明日は図で考えてみます。お楽しみに。