たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

Coffee Break19(「拙速」の意味を知れ!)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

突然ですが「拙速」の読み方は分かりますか?

 

そうです、“せっそく”と読みます。

では、どのような意味でしょうか?

 

「拙速」の意味を知れ

 

多くの人は、拙くても(まずくても)よいから速くやれ、と勘違いしています。

本来の意味は「速くやれば、拙いことが速くわかり、次のアイデアがすぐ出る」

ということです。

 

コンサルをしていて感じることは、

中小メーカーの管理者には「石橋を叩いて渡らない」人が多いということです。

極端な話、石橋を叩かないで、石橋を渡るくらいの意気込みが必要です。

 

とにかく「巧遅」では改善は進みません。

 

現場ではこのように指導しています。

「60点でもいいから、“まず、やってみよう”

これはトヨタ生産方式の教えです。

 

ダメだったり、上手くいかなかったら、元に戻せばいいじゃないですか。

ダメならどうしようと「心配の先取りをしない」で「拙速」してみることです。

 

とにかく中小メーカーの管理者はとっかかりが遅い、遅すぎる!

この「拙速」を理解し、速い改善の着手、速い改善を行うことです。

 

「やる」→「戻す」→「またやる」→「よくなる」→「やる」…

この繰り返しが現場を活性化させ、改善力ある人をつくる原動力になります。

 

コンサルに行った工場では

「生産計画通りにものが作れるか、明日必要なものがあるか確認する」やり方を考えた

とのことで、“まず、やってみよう”とトライしました。

すると、必要なものがそろっていないことが分かり、その原因をその場で追究し、

直ぐに足りないものを発注し、前もってわかるような対策までできてしまいました。

 

すごいですよね。もしやらなかったら、

明日は生産ができず納期遅れになっていたかもしれませんし、

原因や解決策も分からないままでしたから。

 

この様に、“まず、やってみる”の一言で、

現場がポジティブになり、皆が意見を言うようになり、

考えるようになり、人が育ちます。

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