Coffee Break19(「拙速」の意味を知れ!)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
突然ですが「拙速」の読み方は分かりますか?
そうです、“せっそく”と読みます。
では、どのような意味でしょうか?
「拙速」の意味を知れ
多くの人は、拙くても(まずくても)よいから速くやれ、と勘違いしています。
本来の意味は「速くやれば、拙いことが速くわかり、次のアイデアがすぐ出る」
ということです。
コンサルをしていて感じることは、
中小メーカーの管理者には「石橋を叩いて渡らない」人が多いということです。
極端な話、石橋を叩かないで、石橋を渡るくらいの意気込みが必要です。
とにかく「巧遅」では改善は進みません。
現場ではこのように指導しています。
「60点でもいいから、“まず、やってみよう”」
これはトヨタ生産方式の教えです。
ダメだったり、上手くいかなかったら、元に戻せばいいじゃないですか。
ダメならどうしようと「心配の先取りをしない」で「拙速」してみることです。
とにかく中小メーカーの管理者はとっかかりが遅い、遅すぎる!
この「拙速」を理解し、速い改善の着手、速い改善を行うことです。
「やる」→「戻す」→「またやる」→「よくなる」→「やる」…
この繰り返しが現場を活性化させ、改善力ある人をつくる原動力になります。
コンサルに行った工場では
「生産計画通りにものが作れるか、明日必要なものがあるか確認する」やり方を考えた
とのことで、“まず、やってみよう”とトライしました。
すると、必要なものがそろっていないことが分かり、その原因をその場で追究し、
直ぐに足りないものを発注し、前もってわかるような対策までできてしまいました。
すごいですよね。もしやらなかったら、
明日は生産ができず納期遅れになっていたかもしれませんし、
原因や解決策も分からないままでしたから。
この様に、“まず、やってみる”の一言で、
現場がポジティブになり、皆が意見を言うようになり、
考えるようになり、人が育ちます。