たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

見えないものを見えるようにする方法 (まとめ)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

さて、見えないものを見えるようにする方法のまとめです。

 

人(経営者・管理者)は、今、

自分が知っている(見えている)範囲内でしか活動(改善)できない

 

これに気付かせるのが、私達コンサルタントの役目であり、

そしてベストな手法がFL法(中小メーカー向けトヨタ生産方式です。

 

以前のエントリーでお伝えした通り、

「おばけ退治」や「停滞時間の徹底排除」等、

実は、普段見えていない所に、本当に改善すべきことがある

pe-michanpapa.hatenablog.com

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具体的な方法として、ご紹介した代表的な4つをまとめておきます。

①形だけでもやってみることで、見えないものが見えてくる

 

・大きいものなら段ボールで機械に見立てて実際の大きさをイメージする。

・設備を新しくレイアウトするなら、単に図面を見て議論するのではなく、

 これも段ボールや紙で設備の実物大の大きさに広げてみる。

・人と機械の配置も机や椅子を使い、実際の動きを再現する。

 

②問題は、見えるようにした時点で、8割解決する

問題が起きたら、まず見えるようにすることから始めましょう。

 

・見えにくい場所なら見えやすい場所に置いてみる。

・速く動くものなら撮影してスローで見る。

・小さければ拡大する。

・狭い所はスコープで見える。内部はX線で見る。

・遠く離れた所は、webカメラで見る。

・高い所なら、自撮り棒を伸ばして見る。ドローンを飛ばす。

 

見えれば原因がわかる。原因が分かれば対策に集中できる。

そして、一度見えてしまえば、問題を未然に防ぐことができる。

 

③見えないものを見るには集めてみること

現場の人や物を一か所に集めてみると問題は顕在化される。

 

④少量品の生産にこそ、ものづくりの実力が現れる

最初の生産時にその時「ベストなやり方」を時間が掛かっても見出し、

記録しておくことが重要になります。何事も最初が肝心です。

 

どうでしょうか。

この4つを実践するだけでも、現場で色々な物が見えてきますよ。