見えないものを見えるようにする方法 (まとめ)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
さて、見えないものを見えるようにする方法のまとめです。
人(経営者・管理者)は、今、
自分が知っている(見えている)範囲内でしか活動(改善)できない
これに気付かせるのが、私達コンサルタントの役目であり、
そしてベストな手法がFL法(中小メーカー向けトヨタ生産方式)です。
以前のエントリーでお伝えした通り、
「おばけ退治」や「停滞時間の徹底排除」等、
実は、普段見えていない所に、本当に改善すべきことがある。
具体的な方法として、ご紹介した代表的な4つをまとめておきます。
①形だけでもやってみることで、見えないものが見えてくる
・大きいものなら段ボールで機械に見立てて実際の大きさをイメージする。
・設備を新しくレイアウトするなら、単に図面を見て議論するのではなく、
これも段ボールや紙で設備の実物大の大きさに広げてみる。
・人と機械の配置も机や椅子を使い、実際の動きを再現する。
②問題は、見えるようにした時点で、8割解決する
問題が起きたら、まず見えるようにすることから始めましょう。
・見えにくい場所なら見えやすい場所に置いてみる。
・速く動くものなら撮影してスローで見る。
・小さければ拡大する。
・狭い所はスコープで見える。内部はX線で見る。
・遠く離れた所は、webカメラで見る。
・高い所なら、自撮り棒を伸ばして見る。ドローンを飛ばす。
見えれば原因がわかる。原因が分かれば対策に集中できる。
そして、一度見えてしまえば、問題を未然に防ぐことができる。
③見えないものを見るには集めてみること
現場の人や物を一か所に集めてみると問題は顕在化される。
④少量品の生産にこそ、ものづくりの実力が現れる
最初の生産時にその時「ベストなやり方」を時間が掛かっても見出し、
記録しておくことが重要になります。何事も最初が肝心です。
どうでしょうか。
この4つを実践するだけでも、現場で色々な物が見えてきますよ。