見えないものを見えるようにする方法 (1)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
最近はFL法を導入して「ものづくりの本質」を学ぶということを
説明してきました。
「おばけ退治」や「停滞時間の徹底排除」等、
実は、普段見えていない所に、本当に改善すべきことがあるのです。
したがって本日は、
見えていないものを見えるようにする方法の一つを解説します。
形だけでもやってみることで、見えないものが見えてくる
見えないことを、正しく予測したり把握することは難しいですよね。
しかし、形だけでもやってみると、色々なことが見えてきます。
例えば、新製品の生産が始まる時って様々な問題が起こりますよね。
ほとんどの工場では、とりあえずやりながら色々な問題に対応しています。
非常に効率が悪いのですが、どうすればいいのか分かっていません。
そこで、事前に形だけでも作業して下さいとアドバイスします。
・大きいものなら段ボールで機械に見立てて実際の大きさをイメージする。
・設備を新しくレイアウトするなら、単に図面を見て議論するのではなく、
これも段ボールや紙で設備の実物大の大きさに広げてみる。
・人と機械の配置も机や椅子を使い、実際の動きを再現する。
これだけで、見えなかった問題が見えてきます。全然違います。
通路幅や配列、置き場所等、事前の改善点が見えてきます。
(以前のエントリー、ゼロベース発想も参照下さい)
私も経験していますが、設計開発の図面上での空想を現場に押し付けると、
必ず問題が発生し現場との軋轢が生じ、プロジェクトが上手く進まなくなります。
特に設備は据え付けてしまうと、後で修正の労力が非常に大きくかかります。
したがって、新製品の生産は関連部署で徹底的に形だけでもやってみて下さい。
見えないものを見えるようにする効果は大きいです。