たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

Coffee Break11(平均値の弊害)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

昨日は、平均値をとると、大切な情報が消えてしまう。

大切なのは、平均値をとる前の事前情報をしっかり分析することだ。

という話をしました。

 

本日は、平均値は生産性向上や改善活動にも悪影響を及ぼす場合がある。

ということを考えてみます。

 

平均値の副作用

 

設計課のC君は作図に50分、D君は作図に90分かかる。

このときの作図平均時間は70分である。

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平均値の弊害

ほとんどの場合、作図は70分という基準で予定を立ててしまいます。

C君は50分で作図できるのにもかかわらず、70分でやればいいやと考えます。

これは付加価値生産性を下げることになりますよね。

 

また70分を短縮する改善も意味がありません。C君は50分で作図できますから。

この場合は、C君の50分を短縮することが改善になります。