最近の監督者は技能の教え方を知らない (1)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
現在ある会社の工程改善をしています。
ここ数日の復習をしておきましょう。
部品加工は「10×1」、
組立工程は「1×10」(1個流し)がよいケースが多い、という話をしました。
また「1個流し」は多回運搬になりますが、生産リードタイム短縮になる。
「社長、小刻みの多回数運搬は、経済性を度外視して下さい!」
とアドバイスしました。
更に私の推奨する多能工化は、
今やっている工程の前工程や後工程の作業を取り込むことです。
とアドバイスしました。
昨日は社長が困った様子で「でも、うちの工場の監督者が教育できるかな…」
ということで、ここからが本日のテーマです。
教え方には秘訣がある!
監督者は部下の作業者へ
「やってみせ」、「やらせてみせ」できるまで、これを繰り返す。
これは、山本五十六元帥の教えであり、作業者への技能習得の基本である。
今の監督者は、自分がラインに埋没していて、
とても部下の作業者へ教える時間すらないのが現状である。
(*過去エントリーでもこの問題を取り上げている。)
pe-michanpapa.hatenablog.compe-michanpapa.hatenablog.com
まず監督者をラインから外すことが第一のステップとなる。
しかし監督者をラインから外ずしても、もう一つ大きな問題がある。
それは部下への技能を教える方法を訓練されていないことだ。
だから、監督者は自身が1つの技能を3年かかって体得したら、
部下の指導も3年かかると平気で言う。
ここが問題なので、とにかく早い速度で技能を体得させる訓練法を学ぶ必要がある。
ここでアドバイス。
一つの作業で、すぐに覚えられるものと、そうでないものがある。
まずは、これを層別することだ。
直ぐに覚えられない作業には、調整作業を要するところである。
少し分かりにくいので、次回に一例で説明します。お楽しみに。