たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

最近の監督者は技能の教え方を知らない (1)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

現在ある会社の工程改善をしています。

ここ数日の復習をしておきましょう。

 

部品加工は「10×1」、

組立工程は「1×10」(1個流し)がよいケースが多い、という話をしました。

 

また「1個流し」は多回運搬になりますが、生産リードタイム短縮になる。

「社長、小刻みの多回数運搬は、経済性を度外視して下さい!」

とアドバイスしました。

 

更に私の推奨する多能工化は、

今やっている工程の前工程や後工程の作業を取り込むことです。

とアドバイスしました。

 

昨日は社長が困った様子で「でも、うちの工場の監督者が教育できるかな…」

ということで、ここからが本日のテーマです。

 

教え方には秘訣がある!

 

監督者は部下の作業者へ

やってみせ」、「やらせてみせ」できるまで、これを繰り返す。

これは、山本五十六元帥の教えであり、作業者への技能習得の基本である。

 

今の監督者は、自分がラインに埋没していて、

とても部下の作業者へ教える時間すらないのが現状である。

(*過去エントリーでもこの問題を取り上げている。)

pe-michanpapa.hatenablog.com

pe-michanpapa.hatenablog.compe-michanpapa.hatenablog.com

 

まず監督者をラインから外すことが第一のステップとなる。

 

しかし監督者をラインから外ずしても、もう一つ大きな問題がある。

それは部下への技能を教える方法を訓練されていないことだ。

 

だから、監督者は自身が1つの技能を3年かかって体得したら、

部下の指導も3年かかると平気で言う。

 

ここが問題なので、とにかく早い速度で技能を体得させる訓練法を学ぶ必要がある。

 

ここでアドバイス

一つの作業で、すぐに覚えられるものと、そうでないものがある。

まずは、これを層別することだ。

直ぐに覚えられない作業には、調整作業を要するところである。

 

少し分かりにくいので、次回に一例で説明します。お楽しみに。