たった90日であなたの工場が黒字化する方法

技術士による工場の生産性向上講座

改善のしくみをつくれ (3)

こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。

もう一つ、改善を成功させるための考え方を紹介します。

 

ゼロベース発想

 

いったん頭の中を白紙にして考える方法です。

これは「改善」というより「開発」になります。

f:id:PE-michanpapa:20171103143951p:plain

頭の中をいったん白紙にする

例えば、5人でやっている作業を3人でできるよう「改善」しようとすると、

どうしても「人を少なくするにはどうするか」という考えが先に出てきます。

 

では、これに対して「ゼロベース発想」で考えてみましょう。

 

まず「5人でやる作業」をいったん白紙にします。

次に「3人でやる作業」を新たに「開発」するのです。

 

どうでしょうか?全く違いますよね。

 

私は「ゼロベース発想」で「3人作業」を「1人作業者」

の複数台持ちを「開発」した経験があります。

 

実際の現場では、いきなりレイアウトを変えることは難しいですから、

模擬工程(同じ面積で机や段ボールを機械とみなして)でやってみるのです。

「本当にできるのか?」という作業者の不安も払拭できるので、

このようなステップを踏むことも「ゼロベース発想」のポイントの1つです。

 

ここで、パナソニック創業者で経営の神様と言われた、

松下幸之助氏の名言を紹介します。

 

「3%のコストダウンは難しいが、3割はすぐできる」

 

あなたも、この言葉の真意はお分かりでしょう。

3%なら今の仕事のやり方の延長で発想する。

 

しかし、30%だと今の仕事のやり方の延長では到底無理だ、

だから、新しい仕事のやり方を「開発」しなくてはならない。

その結果として、大きな改善ができるわけです。

 

これも実践した人しかわかりません。あなたもやってみて下さい。

 

[想像して下さい]

あなたの工場では、最近1年間、改善活動をしましたか?

管理者は「忙しい」「時間がない」が口癖になっていませんか?

今の状態が続くと、この先はどうなっていますか?

 

やばい!と思ったあなた、すぐはじめて下さいね。