Coffee Break 2(死亡診断書を作るムダ)
こんにちは、技術士(経営工学)の、みーちゃんぱぱです。
先日、コンサルである中小メーカーの品質会議に出席しました。
いや~、良くまとまった事前資料を頂きました。
社外クレーム、社内クレーム、品質関連コスト、各部署の品質目標管理(KPI)、等々、
作成された品質担当者様、ご苦労様です。
「死亡診断書のデータをとるな」
どのメーカーも品質や生産性に関するデータは多いです。
しかし、これらのデータにはアクションに結びつかないものが多すぎます。
このようなデータは、死亡診断書にすぎません。
この中小メーカーは、毎月数十件の社外クレームと社内クレームがあり、
不良が多く、かつ不良低減のアクションが取れるように指示されていないため、
誰もアクションがとれません。
また立派な会議資料も、参加者のほとんどは事前に目を通していないようで、
原因の確認と対策の是非を問う会議のはずが、
個々の苦情の説明から始まり、中には聞いてないと言い出す管理者も…
(読んでいないことを自ら証明している)
更に、品質担当者が現場に出向いて、不良を出した担当者と話しをして、
報告書をまとめているようでした…(これを作文と言う)
結局、報告書を書くために苦労しているのは品質担当者だけです。
私も品質管理を担当していたので、よくわかります。
正に、死亡診断書の代表例です。
あなたの工場ではどうでしょうか?再発防止対策は行われていますか?
一方、会議に参加している全ての管理者が品質に対して、
間違った認識をしていました。
「クレームを減らすには、社内不良を減らすべきだ」
このように考えている管理者・現場リーダーは少なくありません。
これは錯覚です。あなたは分かりますか?
正しくは
「クレームを減らすには、社内不良を増やさなければならない」
です。
これは非常に重要ですので、別の機会に詳しく解説したいと思います。
お楽しみに。